インボイス発行事業者から誤ったインボイスをもらったら
東京都立川市の公認会計士・税理士の金森俊亮です。会計事務所を経営しています。
インボイスの開始日が近づいてきました。
本日の記事では、インボイス発行事業者から誤ったインボイスを入手した場合はどうするかについて記事にします。
誤ったインボイスをもらったら
誤ったインボイス
誤ったインボイスとは、6要件を満たしていないインボイスや、記載内容を誤っているインボイスのことを言います。
誤ったインボイスを受け取ってしまったら、受け取った側が、発行者に修正を依頼する必要があります。
ただし、発行者は修正に関しても義務を負っていますので、依頼を受けたら、修正しましょう。
もし修正してもらえなかったら
もし、修正をしてもらえなかった場合はインボイスが入手できていません。そのため、インボイスを入手できなかった際の対応が必要です。基本的に、課税仕入をすることはできません。
しかし、2023年10月から2026年9月までは、インボイスを入手しなくとも特例として8割は仕入税額控除を取ることができます。(なお、それでも区分記載請求書の要件を満たしている必要があります。)
誤ったインボイスを入手した場合も同様の対応をする必要があります。
そのため、会計に入力する際には、8割特例をするための手続きを行いましょう。
場合によっては免税事業者からの仕入れと同じコードを使う等が考えられます。
誤ったインボイスを入手したら
誤ったインボイスを入手した際に、大事なことはすぐに誤っていることに気付いて修正を依頼することです。時間が経つにつれ、連絡が取りづらくなり、修正をしてもらえなくなる可能性が高くなります。
そのためには、もらった時点でしっかり確認するクセをつけましょう。
また、インボイスを入手する可能性がある方、全員にインボイスに基礎知識をつけてもらうことも必要でしょう。
最後に
最後に
本日の記事は以上となります。
インボイスの開始が近づいてきて、各社、社内の周知なども進んでいる頃と思います。
インボイスの基礎知識をしっかりつけてもらうことも重要です。もし、社内研修が必要であれば、お声がけください。
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