保険金は何のために用意をしておくのか。節税ではない観点から
東京都立川市の公認会計士・税理士の金森俊亮です。会計事務所を経営しています。
事業を行なっていくうえでは様々な保険の勧誘を受けることがあるかと思います。中には保険は不要と考えるという方もいるでしょう。ただ、私は事業を守るために必要となる側面があると思っています。
そこで、本日はなぜ保険が必要なのかについて記事にしたいと思います。なお、この記事では節税目的としての保険については語りません。会社にとっての必要性の部分を中心に記事にしています。
保険の必要性
経営者に何かあった時のため
当たり前ですが、経営者に万が一の事態が生じた時は、その会社または事業が窮地に立たされます。また、それが急に発生した場合には、準備をするための時間がありません。保険金はその間を繋ぎ止めるために使われます。従業員や仕入先への支払いなど、少なくとも1年分はまかなえると安心になります。
退職金として
保険金は、退職金代わりにすることもできます。契約次第ですが、社長自身の退職金にすることも可能ですし、幹部社員や従業員のかたの退職金に保険を活用することもできます。
特に、従業員のかたの退職金を用意できるというのは、従業員の満足度を高めるという点においても有用です。今後、人手不足がより進行していくことが考えられます。
有能な従業員の方に会社に残ってもらうためには、退職金を用意して、一定期間働いてもらうことにコミットした方が今後は有用になっていくでしょう。
一時的な借入のために
保険は積立をしている場合、貸付を受けることもできます。コロナウイルスが蔓延して資金繰が厳しくなった際に、保険での借り入れで繋ぎ止めた事業者のかたもいます。
資金繰が厳しくなった際にも保険は強い味方になってくれることがあります。
最後に
本日の記事は以上です。
保険金という名前を聞くだけで拒否反応を起こす方がいますし、その気持ちもよく分かります。しかし、保険は万が一の状況になった場合に大きな威力を発揮し、その時に初めて保険に入っていて良かったなと思えます。
そのため、早めのうちに入っていただくと良いと思います。
当事務所でも保険の販売に対応しています。不明点があれば、遠慮なく問い合わせください。
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