小規模事業者持続化補助金(低感染リスク型)における事業経費について②
東京都立川市の公認会計士・税理士の金森俊亮です。会計事務所を経営しています。
本日は前回の続きで、事業経費の続きを記事にしたいと思います。
展示会等出店費
展示会出店費の内容
補助対象事業において開発する新商品等をオンラインの展示会等に出店又は商談会に参加するために要する出展料です。
なお、低感染リスクのために、これらはオンラインによって実施しないといけません。
展示会等出店費の留意事項
海外の事業者が主催するオンライン展示会等の出店費用の計上にあたり、外国語で記載の証拠書類は、全ての内容を日本語訳をし、それを添付する必要があります。
又、オンライン展示会出展のためのPR動画等は広報費で計上します。
対象にならない展示会等出店費
展示会等出展料は、オンラインの展示会のみが対象になりますので、対面での展示会は対象となりません。
又、関連する運搬具(レンタカー代等)は補助対象となりません。
展示会等出展費のまとめ
展示会出展料は、オンライン開催のもののみ対象となる点に気をつけてください。
対面でやってはいけないのは、少しハードルが高いと思います。
又、海外の展示会の場合は、書類を全て日本語訳にすることも慣れていないと難しいと思います。
開発費
開発費の内容
開発費とは、感染拡大防止と事業継続を両立させるための新たなビジネスやサービス、生産プロセスの導入等に関する新商品の試作品や包装パッケージの施策開発に伴う原材料、設計、デザイン、製造、改良、加工するために支払う経費をいいます。
その中で対象となる経費は、以下の様な例が挙げられています。
- インターネットによる受注システムの構築、及び補助期間中のランニング費用
- テイクアウトを実施していない飲食店がテイクアウト専用の弁当を開発するための経費
対象とならない開発費
対象とならない開発費は、例えば以下です。
飲食店で店内提供する目的の新メニューの開発費
- 販売を目的とした原材料等の購入費
- 以上の通り、店内に滞在する様な商品やサービスの開発費は対象とならないということになります。
開発費のまとめ
開発費は、テイクアウト専門であったり、インターネット通販に関する開発費が該当します。
対象としては、幅広いものと思われます。
資料購入費
資料購入費の内容
資料購入費とは、補助事業遂行に必要不可欠な図書等を購入するために支払う経費をいいます。
本の形でなくともデータベース等の資料も対象となると思われます。
資料購入費の留意点
資料購入費は、以下の3点に留意が必要です。
- 取得単価(税込)が10万未満のものに限られる。
- 購入する部数・冊数は1部又は1冊まで
- 中古書籍の購入の場合は、同等の中古書籍の2社(企業のみで個人は不可)からの相見積(古書販売業者のネット通販のコピーでも可能)を実績報告時に提出する
資料購入費のまとめ
資料購入費は、補助事業遂行に必要不可欠という点で少しハードルが高い可能性があります。
また、購入できるのは、1冊までですので、申請の際には、厳選する必要があります。
中古では、相見積もりの資料提出が必要ですので、なるべく新品で買った方が良い様に思われます。
最後に
最後に
本日の記事は以上となります。
12の経費のうち、5つを紹介しました。やっと折り返しです。
次回以降も対象経費を紹介していきます。
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